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書くときの注意点(1) 構成編
書くべき内容を決めたら、その内容をどのような順序で書けばよいか考えるようにしましょう。 話があっちに飛び、こっちに飛び、問いう書き方では、何が言いたいことなのか、読み手には解りません。論理の飛躍があると、なんでその結論が出たのか、読み手には伝わりません。一つ一つ、話を積み重ねて、何が原因で次にどんな話が出てくるのかをしっかりと考えてから書くように心掛けましょう。 基本は「序・本・結」の尾括型3段構成 まずは序論=話題の提示です。明確に「〜はどのようにあるべきものだろうか」といった形で示してもかまわないでしょう。その書き方が野暮ったい気がするなら、その「〜」に当たる部分、つまり、述べるべき話題の現状をいきなり紹介しはじめてもかまいません。私個人としては後者のスタイルを取ることが多いですが・・・。 次に、その話題を分析する部分=本論を述べます。序論で提示した内容がどのようなものであるかを、順を追って(これが重要。この順序がおかしいと話が繋がらなくなり、論理が飛躍している=説得力がないように感じられる)説明し、ある一定の小結論までを述べるようにします。 最後に結論=まとめを述べます。序論で出した小結論をまとめなおし、そこから導かれるより大きな結論を述べ、その結論をもとに提案すべきことがあれば提案を加えるのです。 以上のような3段構成がなぜ基本になるのかと言うと、この構成なら「理由→結論」という流れを明確にすることができるからでしょう。日本語の特性なのかも知れませんが、われわれ日本人は、理由を述べられた上で結論が述べられると、その意見が反論しにくい意見であるような心持ちを持ってしまいます。おそらく、理由というものが結果(結論)に対して時間的に先立つものだからでしょう。「理由→結論」の流れは時間の流れと一致しているのです。そのため、この流れを自然の流れと感じ、「理由→結論」を反論しにくい自然なものとして受け止めているのでしょう(あくまで、想像ですが)。逆に「結論→理由」の構成だと、「結論」に都合の良い「理由」だけを並べただけの、「こじつけ論文」に見えてしまうこともあります。 こうした構成上の特徴は、自然との一体化をめざしてきた日本語の特徴なのかもしれませんね(ちなみに、近代化を推し進め、自然と対立して文明を築き上げた欧米諸国の論文は「結論→理由」という構成のものが多いようです。おもしろいですね)。 以上のことはあくまでも想像ですが・・・。でも、尾括型を基本にしておけば、間違いは無さそうですね。 もっとも、大学側が構成の指示を出してきたときは、この限りではありません。たとえば、「自分の立場を明確にした上で、あなたの考えを述べなさい」といった指示があった場合(慶應に多い)、自分の立場=結論の方向性を解答の第一文で記さなければなりません。このような場合では、「結論→序論→本論(→結論・提案)」(頭括型、あるいは双括型。「括」は結論部のこと)といった構成で書くことが要求されており、それを守らないと大幅な減点に繋がると言うことになりかねません。 また、制限字数が600字以下の場合、字数が少なすぎるため、尾括型では自分の考えが書ききれないことがしばしばあります。このような場合も、「結論→序論・本論」(頭括型)の構成の方が有効と言えるでしょう。 ちなみに、入試の採点をする大学の先生方は、頭括型で書かれた海外の論文も多く読んでいて、「頭括型」でも違和感を覚えないことが多いようです。ということは、それぞれのまとまり(序論・本論・結論)が意識できていれば、尾括型・頭括型のどちらの構成で書いてもかまわないということになるかもしれません。けれども、自分のスタイルというものを身につけていないと、試験の当日、時間内に書き切ることが難しくなります。その意味では、そのスタイルを身につけるまでは、自然な流れで書くことを意識し、慣れたのちには、いろいろな構成で書くことができるように練習を重ねるというのが良いのではないでしょうか。その意味でも「尾括型が基本」になるのではないでしょうか。 メモが有効 このような構成を立てるにあたって有効になるのが、一つ前の発想の段階で取る「メモ」になります。たとえば、「課題にどう対応すればよいか」のページで示した図1「対論設定型発想法のイメージ」にあわせてメモを取り、書かない部分を鉛筆で消したようなものがあれば、残された書くべき部分に書く順序を数字の形で書き加えておくだけで、なにをどの順番で加工としているのかが自分自身にも良く解る形で示されます。あとはそのメモにあわせて論述をしていけば良いのです。 みなさんの頭の中で行われている思考は読み手には見えません。そのぶん、ひとつひとつ順を追った構成を立て、ていねいに読み手に対して説明しなければならないことをよく意識して下さい。 |
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